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■第1回
 安全に運動を行うために


■第2回
 運動実施の諸注意


■第3回
 身体活動・運動・体力について


■第4回
 健康づくりのための運動基準 2006
 〜その1


■第5回
 健康づくりのための運動基準 2006
 〜その2

■第6回
 健康づくりのための運動基準 2006
 〜その3 【高血圧症】


■第7回
 服薬者の運動と急性疾患の注意点
 〜その2 【糖尿病】


■第8回
 服薬者の運動と急性疾患の注意点
 〜その3 【虚血性心疾患】


■第9回
 服薬者の運動と急性疾患の注意点
 〜その4 【脂質異常症・急性疾患】




1.【健康の維持・増進に必要な体力】

 体力は、身体活動を行う能力に関連する持久力、筋力、平衡性、敏捷性、柔軟性などの要素から構成され、これらの要素のうち持久力および筋力を高めることによって生活習慣病の発症リスクを低減することができます。
 持久力とは、目的とする身体活動を長く継続することができる能力のことをいい、「 健康づくりのための運動基準 2006 」では全身持久力の指標として最大酸素摂取量の基準値を用います。
 筋力とは、筋肉を収縮させる力のことで、「 健康づくりのための運動基準 2006 」では定量的な基準値を設定する根拠が不足しているために、定性的な記述となっています。

2.【最大酸素摂取量の基準値と範囲】

  「 健康づくりのための運動基準 2006 」では、生活習慣病の発症リスクが有意に異なる複数の最大酸素摂取量の最低値から、性と年代別の平均を求めて「基準値」とするとともに、生活習慣病予防効果を得られる最低値の「範囲」が設定されました。
 個人の最大酸素摂取量の数値が「範囲」よりも低い場合は「範囲」の下限値を用い、「基準値」よりも低い場合は「基準値」を用います。
個人の数値が「範囲」や「基準値」よりも高い場合は体力向上による生活習慣硝予防の効果が確実になるように取り組むことを目標としています。

健康づくりのための最大酸素摂取量の基準値と範囲(ml / Kg / 分)

性別 数値 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代
男性 基準値 40 38 37 34 33
範囲 33〜47 31〜45 30〜45 26〜45 25〜41
女性 基準値 33 32 31 29 28
範囲 27〜38 27〜36 26〜33 26〜32 26〜30

<健康づくりのための最大酸素摂取量の基準値と範囲の注意点>

 「 健康づくりのための運動基準 2006 」の最大酸素摂取量の「 基準値 」は、トレッドミル運動によって得られた測定数値を約70%、自転車エルゴメータ運動による測定数値を約30%の割合で使用しています。
 一般的に、トレッドミル運動をしている場合に測定される最大酸素摂取量の数値の方が自転車エルゴメータ運動をしている場合に得られる最大酸素摂取量の数値よりも5〜10%程度高い測定値となります。

健康づくりのための最大酸素摂取量の基準値の機器別数値(ml / Kg / 分)

  20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代
男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性
トレッドミル 41.12 33.92 39.06 32.89 38.04 31.87 34.95 29.81 33.92 28.78
自転車エルゴメータ 37.38 30.84 35.51 29.90 34.58 28.97 31.78 27.10 30.84 26.16

 表のように、「 基準値 」に使用される最大酸素摂取量の数値は測定に使用する機器によって違いがあり、トレッドミル運動から得られる最大酸素摂取量の数値に対し、自転車エルゴメータ運動で得られる測定値は少し低く評価されます。
 60歳男性を例としてみると、自転車エルゴメータで30.84ml/Kg/分の最大酸素摂取量で運動することは、トレッドミル運動で33.92ml/Kg/分の最大酸素摂取量で運動している状態と同一ということになります。

 これらの理由から、自転車エルゴメータ運動を行う場合、トレッドミル運動の測定数値を多く反映している「 健康づくりのための運動基準 2006 」の「 基準値 」を基にして運動強度を設定すると、運動中の強度が少し高く設定されてしまうことに注意が必要です。
 安全な運動強度の範囲で運動を行うために、最大酸素摂取量の数値とともに心拍数などを運動強度の指標として併用すると良いでしょう。

3.【筋力の基準】

 筋力の測定方法は多数あり、どの測定方法を用いた筋力測定値においても各集団の平均以上の値を有する場合に、総死亡リスクが有意に減少します。
 また、骨粗鬆症や骨折予防の観点からも一定の筋力を保つことが大切です。
 定性的ではありますが、自己の筋力を現在の日本人の各年代の平均値以上に保つことも一つの方法です。


出典:厚生労働省 一部改変

→次回は、「服薬者の運動と急性疾患の注意点〜その1」です。



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